文字体系「フェニキア文字」に学ぶルーン文字

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ルーン文字はまだまだわからないことが多い文字ですが、そのルーツはフェニキア文字ではないか、という説があります。

説という域を出ない解釈ですが、考える余地は十分にあります。本ページでは、ルーン文字とフェニキア文字の文字体系について、現在分かっていることを踏まえながら、その根拠を解説しています。

文字体系「フェニキア文字」に学ぶルーン文字

フェニキア文字を理解することで、ルーン文字への理解が一層深まります。フェニキア文字はルーン文字のルーツである可能性が考えられる言語です。ルーツを知ることで、より深い理解につなげられるでしょう。

ルーン文字はいまだにそのルーツがハッキリしていない言語です。しかしそのルーツの中にフェニキア文字があるのではないか、という解釈があります。

文字の形、意味などを解釈すると、ルーン文字のルーツがフェニキア文字にあるという考え方を否定するには惜しいということが分かるはずです。

フェニキア文字の文字体系からルーン文字までのルーツを探っていきましょう。

フェニキア文字とは

フェニキア文字とは、現在の中東あたりにいたとされる、フェニキア人が用いていた言語のことです。フェニキア人は航海民族であり、商業民族でした。彼らが用いたフェニキア文字はとても簡素なもので、22文字と少なく作られていたものでした。

この利便性を好んだためか、古代ギリシャ人はこれを使用するようになりました。紀元前5世紀の歴史家ヘロドトスの著書の中に、古代ギリシャ人が、フェニキア文字を取り入れたことが書かれています。

このフェニキア文字はそのまま広がりを続け、今日のアルファベットの原型となったのです。

フェニキア文字からルーン文字までの体系

フェニキア文字が発達したのは、ヘロドトスの記述からもわかるように、紀元前5世紀です。最古のルーン文字が2世紀から3世紀なので、このままでは時代が合いません。

つまりフェニキア文字からルーン文字は、ある程度他の言語が、形を変えながら紡いでいったと考えるのが妥当でしょう。

現在ルーン文字の原型として最も可能性が高いものが、イタリアの言語と言われています。

フェニキア人からギリシャに渡り、発展し、イタリアに、そこからルーン文字が生まれたとすると、ルーン文字にルーツは、フェニキア文字にあると考えられます。

実際に、オランダ人学者Tineke Looijenga氏や京都大学の言語学教授河崎靖氏が、ルーン文字のルーツがフェニキア文字にあるという説を主張しています。

この2つにはそれなりの共通点があります。例えば、ルーン文字の1文字目はフェフですが、これは家畜を指します。対してフェニキア文字はAlephアレフという文字で、雄牛を指します。

意味的にも非常に近いということもあり、それなりの信ぴょう性があります。

ただしまだ結果ははっきり出ておらず「可能性」の域を出ません。これから先の研究結果を望みたいところですね。

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